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日本の箸が危ない?
その話を聞いたのは昨年の秋でした。
とある漆作家さんの展示会へお伺いした際のお話です。
「今、作家仲間で日本の箸が危ない、というのが話題になっていてね。どういう事かというと、箸に使われている木に問題があるんだ。安い箸に使われる木は外国から輸入した木を使っている事が多い。最近伝染病や何かの影響もあって海外から入って来る木に対して従来よりも薬品を大量にかけて虫や雑菌などが日本に入って来ないようにしている。つまり、薬品に浸かりきった木を口に入れる箸に使ったらどうなるか。想像するとぞっとするね」
『日本製』と書かれている物であっても材料は日本産とは限らないという事。これは知っている方もいらっしゃると思いますが、日本は資源があっても人件費の問題で木を育てたり切ったりがとても難しくなっています。そのため様々な材料を海外からの輸入に頼っているのが現状です。
私はこの話を聞いて前々からやりたかった白木の箸を定番にする事に決めました。
自信を持って、何の塗装もしていないそのままの木の箸を安心して使って頂きたい。
現在、白木の箸は奈良産の“吉野杉”と“檜(ひのき)”、秋田産の“赤杉です。何の加工もしていない白木の箸は割りばしの様に使うと後が少し残ります。けれど、一度しか使えない訳ではありません。何度も洗って汚れが気になるまで使い込んで下さい。その後も捨てずに、出来れば掃除の際になど使ってい頂ければと思います。
木の暖かさ、温もりと自然に感謝を込めて「いただきます」と言えたら嬉しいですね。
吉野杉「吉の箸」30膳入り。¥3000(税別)
カゴの素材は”またたび”
昭和村へ伺った際、実はこのカゴがとても衝撃的でした。
軽く、手触りはサラリとしてこの素材は一体何なのだろう。そう思い道の駅の方に聞いて見ると『またたび』だと答えてくれました。
ネコがじゃれているイメージしかなかったまたたび。その素材でこんなにも素敵なカゴが出来るとは!!
使い方は普通のザルやカゴと一緒だそうです。水にぬらしたら使った後、乾かせば大丈夫との事。
数点ですが仕入れました。皆さまもこの素材感をぜひご覧になって下さい。
私が気に入ったのはこの裏の形。このまたたびは少し反り返った形になっています。それが足になり独特のフォルムになっています。
じっと見ていると、この形がとてもかわいく見えてきます。
またたび籠 中 約H15㎝・ 約w19㎝Φ
お勧め・五月飾り
•厳選五月飾り:~高岡銅器特集~ 四百年の歴史を持つ銅器の街高岡。 今年の五月飾りは大河ドラマで注目される真田幸村の兜を始め、有名な武将の兜が揃いました。 今回ご紹介したお品の他、定番のガラスの兜、和紙の鯉のぼり、張子の人形もございます。お子様のお祝いにぜひご覧くださいませ。
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•厳選・五月飾り:~高岡銅器特集~
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•Takaoka Do-ki
Kabuto(The samurai helmet)
福島県昭和村を訪ねて
定休日を利用して昨日、一昨日と福島県の昭和村へ行って来ました。
目的はからむし織の勉強と仕入れです。
会津若松には一度行ったことがあるのですが奥会津は初めてでわくわくしながら行きました。
奥会津は自然の宝庫で水がとってもきれいな場所でした。
昭和村へは会津田島が近いと伺ったので会津田島駅から福島にいる友達に車で迎えにきてもらいました。
この日は天気も良く暖かくて本当に気持ちの良い日でした。
会津田島駅から車で3、40分くらいで昭和村からむし工芸会館へ到着。
事前に予約すると学芸員の方の説明を聞く事が出来るそうで、今回は事前にお願いして色々とお話を伺いました。
麻の歴史は古く、昔は草の素材を総称して「麻」と呼んでいたそうです。ですのでからむしは上質な「麻」として昔から出回ってたようです。
麻は新潟の小千谷縮で有名ですが、比べるとからむしは張りがありながら何とも言えないしなやかさがありました。
丈夫さは「親子三代まで」と三代に渡って使えるほど。
元々上質な原材料として新潟やその他の織元へ卸していたため織物自体は自分達用のみで生産はされて居なかったそうです。
現在、織物も少なくなりからむしの文化が無くなって行くことを危惧し、製品としての織物へ意識は少しづつ変わって来ています。
貴重な糸づくりの現場も見せて頂きました。
おしゃべりをしながらあっという間に仕上げていく姿は自然体でとてもきれいでした。
均等に糸にしていくのはとても難しいらしく、私が見せて頂いた方は特別だとか。
ちなみに、会館の駐車場に止まっていた車に「からむん」とありました。
昭和村のゆるキャラの様です。胴体はからむし、顔は雪だるまをイメージ、髪は織姫(からむし織の体験生で織姫制度があります。)だそうです。
織姫制度という外部からからむしの体験生・研修生を昭和村では募集しています。からむし織の技術を守るために織手を育てる事にも力を入れていました。ちょうど伺った際、織姫達の展示発表会があり若い感性で出来た作品を見る事が出来ました。
場所 道の駅からむし織の里しょうわ【織姫交流館】
期間 平成28年 3月9日(水)~13日(日)
時間 9:00~17:00
「とまり木」という民宿へ泊ったのですがそこは料理体験などもしていてせっかくなので笹巻にチャレンジして来ました。
これがけっこう難しかったです。笹をまくのは何とかできたのですが、最後に紐(これは何かの蔓?茎?)で巻く作業が分からず悪戦苦闘。みんな途中から集中して無言でした。
やっと巻き終えて鍋に入ゆで上がるのを待つこと40分。
気づけば帰りの時刻になり慌ててゆであがったばかりの笹巻を袋に詰めて宿を後にしました。
そんな充実した二日間、昭和村の方達はとても気さくで温かく素敵な自然がたくさんありました。
今度は仕事と関係なく糸つくりをしに行ってみたいですね。
昭和村の皆さま、本当にありがとうございました!
胴体
営業時間のお知らせ
3/8(火)、9(水)は仕入れの為臨時休業させていただきます。
※火曜日は定休日です。
福島の昭和村へ伺う予定です。色々なお話を聞いてきます。
3/9(水)~からむし織の研修生、織姫達の展示会があるそうなので興味のある方はぜひ昭和村へ!
ただ今プレオープン
現在、このホームページは製作途中です。
来週本オープン予定です。
それまでは旧ホームぺージ「hiroo-yawaragiya.com」をご覧くださいませ。
特集:お陰様で十周年!
•広尾和らぎやオリジナルコラボ商品:樺細工&和小物巾着セット |
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