【コラム】商売に、あきなし! | 明治21年創業、日本伝統工芸品、和雑貨店

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【コラム】商売に、あきなし!

作成日:2017年06月14日(水)

突然ですがコラムなんてものを書いてみようと思い、まずはタイトルを何にしようか?とどうでも良い事から考えてみました()

直ぐに思い付いたのがこの「商いに、あきなし!」というフレーズ。

これは先代に小さい頃から「『商い』というのはね。ほら『あきない』と読むだろう?飽きが来ないほど面白い、という意味なんだ」と言われた思い出のフレーズ。

商いは飽きが来ないほど面白い。どうしてそう思うのか。それは、商いの精神にこんなことがあるからなんです。

 

商いの三つの心得。

1、自分に得

2、相手(お客様)に得

3、(従業員)に得

 

この三つの得が揃わなければ商いとは言えない。自分だけが得をしてはいけない。けれど自分だけが損をしてもいけない。損をすれば商いを続ける事が出来なくなり、結果相手に不利益を与えてしまう。倒産した会社から商品代金の回収が出来ずに連鎖的にダメになってしまう下請けの様に、自分が損をして誰かの特になる事はその時優越感に浸れ、もしくはその場しのぎである程度の利益を得るかも知れないけれど結果は大惨事。なので、良い顔は厳禁!正直が一番ですよ。

また、自分だけが得をするのは信用を無くし、恨みを買う事にもなります。下に得、これは不思議に思うかも知れませんが明治維新直後の日本では、丁稚奉公など奉公人が沢山おり、盆暮れ正月くらいしか休みの無い今で言うブラック企業が当たり前だったのです。一緒に働く人が居るから上手く事が運ぶ。本当に今では当たり前ですけどね。

まあ、こんな内容を小さな頃から先代に言われ続けた結果、同世代の友人からは時代錯誤と言われ、目上の方とはお茶飲み友達となっていった訳です。

さて、お茶飲み友達と言えば近所のご婦人方。広尾の昔話を聞かせてくれる貴重な方々です。私は生れも育ちも中目黒、広尾に遊びには来ても正直何も知らなかったので商いを初めてから色々とご婦人方には教えて頂きました。「昔の広尾は湿地でススキが多く、月が綺麗に見えた」この話を聞いて一度月見会でもするか、と思ったのですが、月をずっと見られる場所が無かったので断念した事があります。月を愛でながら、酒をぐいっと一杯。酒のアテは昔ながらの佃煮と卵焼き。ゴザを敷いて気心の知れた友人と過ごすのは至福の時でしょう。

話しは脱線しましたが、商いというのはやはり地域に根付くのが一番だと思うのです。

必要とされるから残っていく、そんな店の在り方が良いと思いますね。

 

あ、最後に。先代は今も現役で元気です。